心の準備編|デザインする力を育てよう

心の準備編|デザインする力を育てよう

五感で捉える力

「観察を通して、ことばにならない感覚をつかむ力」だよ

ことばにならない感覚を大切にしよう

近所にあった建物が壊されているとき「あれ、ここにどんな建物があったっけ・・・?」と思うことはありませんか?目に入っているはずなのに、覚えていない。いかに無意識に情報を取捨選択しているかがわかります。

そこで五感でものごとを捉えることに意識を向けてみてほしいのです。五感、というのは視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚をさしますが、ここでは人間の感覚全体と定義しておきましょう。

今はインターネットでさまざまな情報を収集できる時代ですよね。現場に行かなくても、直接話を聴かなくてもある程度の情報を得ることができます。でも、それは一次情報ではありません。誰かの視点で集められたり編集された情報です。

実際に行ってみると印象と違っていた、話を聴いてみると耳にしていたことと違っていた、話しているときの表情から本心を隠していると感じた・・・ということはよくあります。だから自分で見て、聴いて、足を運んでその場で起きていることを捉えることが大切なのです。五感をフルに活かして、よく観察し、話を聴くことで、言葉にできないことや数字に表れない課題や価値を見出すことにつながります。

自分が感じていることをうまく説明できないことは多いと思います。でも、それを切り捨てずに、その感覚をことばやビジュアルで表現することに挑戦してみましょう。

よく観察しよう

フィールドワークでは、五感をフル回転させて観察しましょう。この写真を見てください。

ニューヨークのスーパーで撮影した写真です。日本のスーパーと何か違いますよね。気づきましたか?そう、野菜が包装されていないんです。日本の野菜はビニールで包装されていることがほとんどですよね。ニューヨークに行かずとも、日本のスーパーで観察することで「プラスチックを減らさないといけないのに、なぜスーパーの野菜は包装されてるんだろう?」と新たな問題を見つけることができます。

お客さんの会話に耳をすませたり、行動を観察したり・・・ヒントはいろいろなところにあるはずです。

普段であれば見逃してしまうような小さいことにヒントが隠されていることがあります。例えば、いつも同じ靴を履いているおばあさんがいたとします。「履きやすくて好きなのよ」と本人は言いますが、靴箱を見ると買ったばかりのスニーカーが入っています。どうしてだと思いますか? いろいろな理由が考えられますが、スニーカーを買ったものの、紐を緩めて履くことができなかったのかもしれません。ここから、新しいスニーカーや靴紐のアイデアが生まれてきそうですね。

日常生活で使っている道具についても、なぜその形状なのか、なぜその素材なのかを考えてみると、思い込みに気づくかもしれません。

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