心の準備編|デザインする力を育てよう

心の準備編|デザインする力を育てよう

デザインする力とリーダーシップ

社会を変えるためには、多くの人を巻き込み、やり抜くためのリーダーシップが求められます。デザインする力の説明ではリーダーシップという表現は使いませんでしたが、一人ひとりが自律的に動くことが必要不可欠です。日本におけるリーダーシップ研究の第一人者である金井壽宏先生は、有名なリーダーシップの理論でさえ、2〜3割しか説明できていないため、自分なりのリーダーシップのあり方をつくり出す必要があると言います。その上で変革型のリーダーシップを「大きな絵を描いて大勢を巻き込むこと」と表現しているんです[1]。

リーダーの役割を担う人が注目されがちですが、ビジョンを描くにしてもプロジェクトを動かすにしても、メンバー全員の力が必要です。誰もがデザインする力を発揮するためには、リーダーとフォロワーが状況によって入れ替わり、誰もがリーダーとして動ける環境をつくることが必要といえるでしょう。ひとりのリーダーに従うのではなく、一人ひとりが主体的に、オーナーシップを持ってプロジェクトに関わることが大切だと思いませんか?

最近では「コミュニティシップ」ということばも生まれています。「コミュニティシップ」とは「人々が力を合わせて、協働しながら好ましい結果を生み出す姿勢のこと」です[2]。リーダーシップよりもしっくりくるかもしれませんね。

  1. 金井寿宏, リーダーシップ入門, 日本経済新聞出版, 2005
  2. ヘンリー・ミンツバーグ著, 池村千秋訳, 私たちはどこまで資本主義に従うのか, ダイヤモンド社, 2015
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