自分たちのアイデアのフィードバックを集めるだけでなく、時には他の人から反応を求められることもあります。どうやってフィードバックすればいいか、ポイントをまとめてみました。
否定はせず、質問しよう
「この形、変だね」「ここが使いにくいね」とダメ出しするだけだと、相手は責められてるみたいで嫌な気持ちになるかも。アイデアを攻撃したいわけではないので、建設的な話し合いができるように、相手がどう思ってそのデザインにしたのか質問してみましょう。
例えば、「なんでこの見た目にしたの?」「なんでこの機能をつけたの?」と聞くことで、デザインの背景にある考え方を知り、こうした対話の中から新しいアイデアや着眼点が見つかるかもしれません。
利用者・関係者の立場から考えよう
フィードバックをする時は、自分の好き嫌いだけでなく、実際に使う人やプロジェクトに関わる人たちの視点で物事を考えてみましょう。たとえば、スマホアプリをデザインするとき、アプリをどれだけ頻繁に使うかで「使いやすさ」の基準も変わってきます。
毎日使うアプリならストレスなく何度も使える「繰り返しやすいデザイン」が大事かもしれないし、たまにしか使わないアプリなら、しばらく使ってなくてもすぐに使い方を思い出せる「直感的なデザイン」が良いよね、となるかもしれません。加えて、使う人のリテラシーにも左右されます。フィードバックする前に、そのアイデアの主な利用者や関係者がどんな人たちか、しっかり考えておくのも有効です。
良いところもちゃんと褒めよう
ダメな点ばかりじゃなく、「これ、いいね!」って感じた良い部分もしっかり伝えましょう。フィードバックするときは、できれば良い点から話を始めるといいかも。ダメな部分を直すだけじゃなく、うまくいってる部分をさらに良くするほうが他にはないユニークなアイデアになる可能性があるからです。ただし、疑問を持つことも忘れずに。「否定せず、質問しよう」で書いたように、建設的に発展させることを目指しましょう。
ステークホルダーや環境への影響を考えよう
利用者に共感することは大切ですが、関係者や環境への影響を考えることも同じくらい大切です。生まれたアイデアが利用者にとって便利なものだったとしても、他の人や環境に不利益をもたらす可能性があるからです。クリエイティビティを発揮して、みんなにとってハッピーなアイデアを考えましょう。ただし、みんなにハッピーと考えると、無難なアイデアになりがちなので、要注意!