あなたは、どんな理由でデザインプロジェクトを始めたいと思ったのでしょうか?周囲に困っている人がいてどうにか力になりたい、ある社会課題に対して問題を感じているから自分で取り組みたい、あるいは仕事や学校の課題でやらないといけない、という人もいるでしょう。
前者のおふたりは、はっきりと自分の中に問題意識があり、かつプロジェクトに対するオーナーシップもあります。自分ごととして捉えていますよね。でも、「仕事や学校の課題でやらないといけない」という人は、テーマを探す必要があります。でもどうやって?
まあ、焦らずに、まずはプロジェクトの流れをつかみましょう。そのあと、テーマの探しかたについてお話ししたいと思います。
プロジェクトの流れは、便宜的なものです。プロセスを行き来しながら進めていくことになるでしょう。「この順番でなければならない!このやり方でなければならない!」ということは決してありません。これは、このガイドブックすべてに当てはまります。
プロジェクトの流れ
プロジェクトの準備
- テーマを見つける
- 探索する
- プロジェクトを組み立てる
- 仲間を見つける
プロジェクトの実践
- 探索・探究する
- 問いをつくる
- アイデアを広げる
- かたちにする
- ものがたりを伝える
- 振り返る
- 小さく試す
- 旅を続ける
うわっ、ステップがたくさんありますね。そうです、なにかを生み出すって簡単なことではないんです。だからこそやる意義があるし、やることには責任も伴います。でも、一番大事なのは、自分たちが楽しむこと。「デザインする力」の「ポジティブに捉える力」を思い出しましょう。
すごろくと同じように、場合によってはプロセスをひとつ、ふたつと戻ったり、ひとつ飛ばしてまた戻ったりと、行ったり来たりして進んでいきます。同時並行して進めることもあります。直線的に進むわけではないと覚えておいてくださいね。