ここではまだ大きなテーマで大丈夫!でも自分の問題意識と重ねることが大切だよ
問題意識を目覚めさせる
すでに問題意識を持っている人やテーマを与えられている人は、「リサーチする」に進みましょう。テーマが決まっていない人は、まずは自分の中の問題意識を目覚めさせることから始めます。「目覚めさせる」という表現が気になりましたか?そうです、問題意識は外から与えられるものではなく、自分自身の中にあるものなんです。
地域で、学校で、職場で、家庭で、日々いろいろなことが起きています。
「問題意識なんてないよ」という人も、「もっとこうだったらいいのに」と社会に対して不満を持つことはありますよね。ニュースを聞いて心痛めたり、憤ったりすることもあるでしょう。でも、誰もが同じように感じるわけではありません。つまり、不満に感じたり心を痛めることがあなたの問題意識の対象となることがらです。例えば、こんなふうに考えてみましょう。
関心ごとをリストアップしてみると、大きなことから身近なことまで意外とたくさんあるものです。
社会は一人ひとりがつくっている
こんな個人的なことでいいの?と思った人もいるでしょう。いいんです。あなたと同じ悩みを抱えている人は他にもいるはずだし、社会は一人ひとりがつくっているもの。だから、誰かが何かを変えようと動き始めたら、ほんの少しの動きだとしても、確実に社会に変化を及ぼします。
例えば、海洋プラスチックの問題を考えてみましょう。このままプラスチックの生産量が減らないと、海洋プラスチックの量が海にいる魚を上回ると試算されています[1]。この問題を解決したいと考えたとき、あなたができることはどんなことでしょうか?
今までにないテクノロジーを開発しない限り、海を漂うマイクロプラスチックを回収することは難しいですよね。でも、プラスチックゴミを出さない行動はできます。もし一人ひとりが行動を変えれば、未来のプラスチックゴミを減らすことができます。大きな問題も一人ひとりの意識や行動とつながっています。
ひとりで考えるのが難しければ、ペアになってお互いにインタビューしてみましょう。インタビューの方法については、追って説明します。
- WWFジャパン Webサイト 海洋プラスチック問題について 2024年1月16日閲覧