知る編|地図を手に入れよう

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3. プロジェクトを組み立てる

プロジェクトをどんなふうに進めるのか、計画を立てるよ

リサーチを通して、テーマや対象となる人々や場所が見えてきましたよね。いよいよ、プロジェクトが始まります。始める前にプロジェクト全体の計画を立てておきましょう。

テーマ(目的)を明示しよう

「訪日外国人にもっと日本を楽しんでもらいたい」が大きな目的だとすると、対象が広すぎてどこから手をつけていいかわかりません。まずは身近なところから手をつけるとして、「◯◯エリアで訪日外国人にもっと日本を楽しんでもらう仕掛けをつくる」としてみるのはどうでしょう。さらに、期間を3ヶ月と考えると「仕掛けをつくる」ではなく「仕掛けを提案する」が現実的ですよね。3ヶ月後に提案内容を検討して、次の半年間で実現に向けて動くということもできます。

活動を進めていくと、いつの間にか目的を忘れてしまうことがあります。明示しておくことで、判断に迷ったときに立ち戻ることができます。プロジェクトを始めるときには、メンバー全員が目的を理解・納得することを目指しましょう。

関係者に相談しよう

プロジェクトを進めるにあたって、その問題にどんな人が関わっているのか洗い出しておきましょう。「◯◯エリアで訪日外国人に日本を楽しんでもらう」と意気込んでも、自分ひとりで実現させるのは難しいですよね。観光に関わる人、場所やコンテンツを提供してくれる人、役場の人など、いろんな人の協力が必要です。

まずは話を聴かせてもらうことから関係性をつくるといいでしょう。これまでのやり方を否定するのではなく、これまでの取り組みから学ぶという姿勢で臨むことが大事ですよね。

プロジェクトの期間を決めよう

社会課題や地域課題に取り組み始めたら、終わりはなかなか訪れません。終わりがないと、関わる人たちが疲れてしまいます。

終わりがないことは前提としつつも、プロジェクトの期間や範囲を決めておくことをオススメします。マラソンでも距離が決まっていますよね。初心者であれば10kmマラソン、10kmが余裕で走れるようになったらハーフマラソン、最後はフルマラソンです。フルマラソンでも、42.195kmですよね。自分たちにとって程よい距離を見極めましょう。

3ヶ月、半年程度で区切って、成果を評価し、方向性を確認しながら次の段階に進むと、メンバーの負荷(精神的にも物理的にも)が軽減されます。ゴールが見えていたほうが気持ちが楽ですよね。

活動の計画を立てよう

事前のリサーチが終わって、テーマが見えてきたらプロジェクトが動き始めます。いつまでにどんなことをするのか、3ヶ月後にはどんな成果を出すのかを決めておきましょう

例えば、1ヶ月目はリサーチ、2ヶ月目はリサーチ結果の分析、3ヶ月目は企画づくりといった感じで、スケジュールを組んでおきます。3ヶ月後の◯日までに企画をまとめ、関係者に意見をもらうなど目標を決めておくと、ゴールイメージがつき、活動しやすくなります。

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