解説|アイデア発想

はじめに|アイデア発想編

問いからアイデアをかたちにする流れを把握するよ

問いをつくったら、次はアイデアを発想します。インサイトの発見や問いづくりをしているときに、すでにいくつかアイデアが浮かんでいるかもしれませんね。でも、そのアイデアに固執せず、いったん手放してアイデアを広げてみましょう。

可能性を広げてから絞り込む(発散と収束)

デザイン思考では、「拡散して収束して、拡散して収束して・・・」と言われます。リサーチでも最初は広く探索的なリサーチを行い、徐々に絞り込んで、最終的に解くべき問いやアプローチすべきポイントを見つけます。アイデアをかたちにするときも同じなんですよね。

まずはアイデアを拡散して、選択基準を決めて徐々に絞り込んでいきます。最終的に選んだアイデアのプロトタイプ(試作品)や完成イメージををつくります。

可能性を広げて、模索しながら狭めていく。必要であれば何度も繰り返します。「これでいいや」と妥協するのではなく、納得がいかなければもう一度やってみる。最初から完璧を目指すのではなく、試しながら完成形に近づけていきましょう。一見効率が悪いようですが、小さく試して見直していくほうが効率がいいんです。

可視化を意識しよう

頭の中だけで考えると思考がループして、なかなか先に進まないことがあります。早い段階でアウトプットのイメージを描くことで、アイデアをブラッシュアップしやすくなります。

チームでアイデアを考えるときも同じです。例えば「ワクワクするような」と表現したとき、イメージするものは人それぞれ異なりますよね。だから、可視化して共通認識を持つことが大切です。誰かに説明するときも、完成イメージや試作品があると理解してもらいやすいですよね。

次ページでは、アイデアの広げかたを説明していきます。

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